同じ薬剤師という職業でも、働く場所によって待遇に差があるため、薬局で働く人はより良い待遇を求めて転職回数が多くなるようです。
転職率の高さには、薬剤師の職場環境も関係しています。
薬剤師の職場の中でも、薬局は少人数で回しているところが多いので、人間関係で悩みやすく、それが原因で辞めてしまう人も少なくありません。
少人数の職場では、何かトラブルが発生すると、とても働きにくい環境になってしまいます。
小さな調剤薬局では、スタッフが2~3人しかいないところもあります。
人間関係に耐えられず転職する薬剤師も少なくありません。
求人が多く、次に働く場所はいくらでもあると思えば、多少のことは我慢しなくて済むと思いませんか?
薬剤師になるための制度も近年変わってきていますが、この制度の変化も今の薬剤師の募集人数の多さに関係しているようです。
2006年に薬学部が6年制になりました。
それまで4年制だったため、2年間は薬剤師の数が極端に少なくなる時期が生まれました。
これが激しい採用合戦となり、現在の薬剤師不足と高賃金につながっているのです。
そして、多くの薬学部が新設され、定員も増えていることから、今後、薬剤師の数は増加することが予想されます。
そのため、転職に困らないという現状は、今後変わっていく可能性があります。
今後、転職が難しくなる可能性があるため、少しでも条件の良いところを探し、転職し、今のうちに安定した生活を求める薬剤師は増えていくでしょう。
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