介護施設とはまた少々異なる向きもある「老人ホーム」ですが、ほぼ同一とみなして良いのが「特別養護老人ホーム」です。
一般的な老人ホームは、健康状態が比較的良いかたがたが暮らしているのですが、特別養護老人ホームは要介護1~5の介護が必要なかたがたが暮らしているところなのです。
こちらも、この高齢化社会の到来とともに、急激に増加しています。
それとともに、老人ホームからの看護婦さんの求人も多々見かけるようになりました。
特別養護老人ホームを運営しているのは、主に地方自治体や社会福祉法人ですので、有料の介護付き老人ホームに比べますと、費用もかなり安くあがります。
そのため、常に入居希望者が多く、申込みをしてから実際に入居できるまで、何年も待たなくてはならないという状況が続いているのが現状です。
そのような特別養護老人ホームで働く看護婦さんの仕事といえば、やはり健康管理がメインとなります。
相手はただでさえ介護が必要な高齢者ばかりですから、体調を崩しやすいのですね。
少し体調が悪いと、食欲もなかったり、じんましんのような皮膚トラブルが発生することもあります。
また、認知症まではいってなくとも、薬の種類や量を間違えてしまう患者さんもいらっしゃいますから、薬の管理も大切な仕事です。
普段は、なにかしらの治療が必要というわけではない高齢者が相手ですから、病院に比べますと気持ち的にはラクな部分もあるのですが、なにしろ高齢者ですから、いつ体調が急変するかもわかりません。
24時間、医師が常駐しているところは非常に少ないので、看護婦さんの判断が重要となります。
このような特別養護老人ホームは、これからも増え続けるでしょうし、看護婦さんの求人もさらに増えてゆくでしょう。